岡英彦のガバナンス江別」カテゴリーアーカイブ

岡英彦のガバナンス江別+ 第6回

2014年まで約2年間放送していた「岡英彦のガバナンス江別」が、2016年から“第5週”に帰ってきました。

今回は「地方自治」のお話。

離島を除くと、全国で最も人口が少ない村として有名な「大川村」(高知県)が議会を解体して「町村総会」の検討を始めたニュースを解説。

その他、議員報酬に関するニュースや、(政務活動費の不正使用で大量辞職があった)富山市議会で、今年4月に行われた市議会議員選挙の話題も

後半はおすすめ本の紹介その2です

塩野 七生「海の都の物語 -ヴェネツィア共和国の一千年- 」
桜木 紫乃「ラブレス」

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岡英彦のガバナンス江別+ 第4回

2014年まで約2年間放送していた「岡英彦のガバナンス江別」が、2016年から“第5週”に帰ってきました。

今回は今年これまで話題になった出来事をピックアップして語ります。

◆「君の名は。」に見る東京地方問題
11月28日NHKクローズアップ現代 想定外!?「君の名は。」メガヒットの謎
200万人、千と千尋の神隠しに続く邦画第2位が確実
なぜ東京で出会うのか?
ラストにヒロインが東京にいるのはなぜか?

◆富山市議会政務活動費問題
富山市議会の政務活動費は月額15万円
領収書偽造による架空・水増し請求
そもそも政務活動費とはなにか?

定数40人のうち12人辞職
11月6日補選 13人の枠に25人立候補
補選投票率 26.94%

◆トランプ大統領誕生
11月8日投票日だったのに、ミシガン州の結果が出たのは11月28日
獲得選挙人数はトランプ氏が306人、クリントン氏が232人
総得票数では200万票以上クリントン氏が上
事前のクリントン氏優勢報道、楽観過ぎる

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岡英彦のガバナンス江別+ 第3回

2014年まで約2年間放送していた「岡英彦のガバナンス江別」が、2016年から“第5週”に帰ってきました。
今回は今年の夏、北海道でも多かった台風についてのお話です。

台風が北海道に上陸するのは大体4年に1度くらいのペース
北海道に直接上陸したのは過去66年間で4回、年に2回上陸したのも過去66年間で4回しかありません。
8月17日に直接上陸した7号、21日に直接上陸した11号、23日に上陸した9号、そして昨夜接近した10号と、今年は非常に台風の被害が多いです。

札幌から十勝方面への道路、鉄路ともに寸断されてしまっています。

江別では、8月16日の夜から1時間40mm(2000年以降で最大)の雨が降り(工栄町の浄化センターでは75㎜、大麻ポンプ場で60㎜以上の計測データ)、市内のアンダーパスが冠水しました。

一般的な下水道設備は1時間平均30~40㎜程度の雨にしか対応していないので、それ以上の雨量の場合、道路が冠水する、マンホールから水が逆流するといった状況になっても不思議ではない。

石狩川下流の氾濫危険情報・・・石狩川は旭川までが上流、深川~札幌~石狩までが下流扱い
下流の氾濫情報が出てドキッとしたけれど、江別ではなかった。

川の氾濫が深夜の場合、避難準備勧告、避難勧告が十分に間に合うかどうかはわからない。

砂川オアシスパークの効果。

洪水になるパターン
1.春の雪解け…昔は多かった、最近は氾濫までいたることは少ない
2.夏場の停滞前線によるもの
3.台風によるもの

2と3が同時に起こると洪水の危険性大!

じゃあ、どんな備えをしたらいい?
・地域の防災マップ(水害・土砂崩れ・地震)や避難所の確認
・災害時の行動を家族で決めておく
・自治体の防災メールなどのサービスに登録する

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岡英彦のガバナンス江別+ 第2回

2014年まで約2年間放送していた「岡英彦のガバナンス江別」が、2016年から“第5週”に帰ってきます。

今回は間近に迫った参議院選挙関連のお話。

まずは進学などで住民票を移さず別の地域に住んでいる学生さんなど、選挙権を行使できない状態になっている若者が多いという話題から。

次は期日前投票の話題。
今度の選挙から、江別市では7月8日のみ、札幌学院大学でも期日前投票ができることになりました。

そして改正公職選挙法が今月19日施行により、投票日に駅や商業施設など利便性の高い場所で投票できる「共通投票所」を自治体が設置できるようになりました。
ただ、1人が2票を投じる「二重投票」を防ぐシステムを構築するのが難しいので、今回の参院選では4市町村のみの設置。

また、18歳から選挙に投票することができるようになったのと同時に、18歳から選挙運動ができるようになったという話題。

選挙の公示から投票日までの間(選挙期間中)に、
・どの選挙で
・どの候補者(政党)を
・当選(または落選)させようとする
活動のことを「選挙運動」といいます
それ以外の機関にするかつどうはすべて「政治活動」になります。

選挙運動で注意するのが、金銭や飲食物のやりとり。
選挙期間中におごってもらって支持を頼まれたり、お金をもらって候補者や政党を応援する活動(電話など)をするのは違法です。

また、投票日当日に候補者の応援コメントなどをSNSにUPすると違法になります
(選挙に行こう、投票しよう、投票してきた…はOK)

また、選挙運動をEメールやSMSでするのはNG、FacebookメッセージとLINEはOKだそうです。

最後はイギリスのEU離脱の話題に触れました。
若者は自由に往来できるEUの仕組みを理由に離脱反対が多かったのに、選挙に行かなかったら、EU離脱が決定してしまった…

岡英彦のガバナンス江別+ 第1回

2014年まで約2年間放送していた「岡英彦のガバナンス江別」が、2016年から“第5週”に帰ってきます。

日頃の様々なテーマの中から、

まずは改めて「ガバナンスとは何か?」についてお話しします。
政治の世界から登場してきたガバナンスという言葉ですが、現在ではビジネスの世界で「コーポレート・ガバナンス」として広く使われています。

旧来の「パブリック・アドミニストレーション」(すべて国や行政・公務員が行う)、
1980~90年代に登場した「ニュー・パブリック・マネジメント」(公共政策に、民間企業のような経営手法を取り入れる)
近年の「ニュー・パブリック・ガバナンス」(市民参加・協働・共創)

というように、国や行政のあり方は少しずつ変わってきていますが、まだまだ行政・政治の世界では「ガバナンス」という言葉は市民権を得ていません。

今回のテーマは「18歳選挙権」。

江別では4月に補欠選挙がありますが、18歳から投票できるようになるのは7月の参議院選挙からになります。

選挙権を得るということはどういうことなのか?
=自分たちの、今の社会をつくる一員になる、ということ
=次の世代にどういう社会を残していくのかという責任を負う

そして被選挙権。
現在は25歳(参議院と知事は35歳)
これも引き下げてもいいのではないかと思う。

特に江別は人口に占める学生の割合が多い。
その代表者の意見が反映される政治があってもいいと思う。

日本の人口と投票率、年代別の投票割合から見る政治的影響力…人数が多いのでしょうがない面もあるが、高齢者の影響力が非常に高い。

18歳選挙権にあたって、行われている主権者教育の副教材を紹介。

「あなた自身の社会~スウェーデンの中学教科書」
アーネ・リンドクウィスト&ヤン・ウェステル著、川上邦夫訳
1997年6月・新評論社

欧米と日本では社会に対する教育に差がある。

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岡英彦のガバナンス江別 No21

21回目のテーマは「江別の10大ニュース」
いいニュース、スポーツ、大変だった出来事などを写真で振り返ります。

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岡英彦のガバナンス江別 No20

20回目のテーマは「江別の食と農」について。

江別の農業は「都市型農業」といわれ、幻の小麦と言われた「ハルユタカ」をはじめ、「春よ恋」「きたほなみ」「ゆめちから」などの小麦を生産しているほか、野菜ではブロッコリー、レタスなど作っています。

直売所も市内15ヶ所ほどあり、グリーンツーリズムの取り組みも進められています。
農業に関わっている人と、まちの人の距離が近いのが特徴です。

そして、食品関連産業が従業員数、製造品出荷額など、名実ともに江別の主力産業になっています。

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岡英彦のガバナンス江別 No19

19回目のテーマは9月11日~13日に起こった断水について。

なぜ断水したのかを考えるときには、江別の水道の水源を知る必要がある。

江別の水源は2つ
1.千歳川(支笏湖~江別市内で石狩川に注ぐ)
2.石狩東部広域水道事業団(恵庭市の漁川)

9月11日(木)
早朝5時:石狩地方に大雨特別警報
(北海道で発令されたのは初めて)
7時:支笏湖周辺の24時間雨量が400mm
13時10分:江別市の大雨特別警報解除
18時30分:千歳川の濁度が1000度を超え取水停止
18時42分:濁度が4519度を記録(今回のピーク)

20時20分:江別地区断水(23,000世帯、53,000人に影響)
22時30分:文京台南町が断水
23時:野幌地区が断水(14,000世帯、22,000に影響)

広報車と市ホームページしか告知の手段がない中で、21時台にアクセス集中でつながりにくく、電話もつながりづらい状況に

9月12日(金)
朝6時:千歳川の濁度が994度に。上江別浄水場の取水を開始
10時30分:市長が記者会見、18時めどに復旧
16時台:復旧の遅れを広報
17時30分:文京台南地区復旧
23時:野幌地区おおむね復旧
23時20分:江別地区へ水道水を供給するポンプの試運転を開始

9月13日(土)
早朝5時23分:江別地区でも濁りがなければ使用可能と発表
10時30分:江別地区が復旧、災害対策本部解散
11時:給水所を閉鎖。

地下貯水槽の水を使った給水所は有効だった。
給水車に給水するための消火栓の数が最初少なく、待ち時間が長かった。

給水袋77000枚。

対応にあたった職員はピーク時391人、給水130人、電話応対91人
トータル実働590人

今後の課題

災害に強い水道づくり
情報周知の方法
インフラの災害想定した訓練

★江別市ホームページで断水に関するアンケート 10月20日まで
https://www.city.ebetsu.hokkaido.jp/ques/questionnaire.php?openid=6&check

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岡英彦のガバナンス江別 No18

前回「パンを作って小麦の食べ比べをしたい」と予告していましたが、準備が間に合わず。
18回目のテーマは「江別市への行政視察はどんなものが多いか?」です。

江別市への視察は年間30~60件。
江別市のどんなところが注目され視察の対象になっているかというと…

第1位は農林水産省と経済産業省の農商工連携88選に選ばれた「江別麦の会」、農商工連携ベストプラクティス30「江別経済ネットワーク」などの「江別小麦めん」に関する取組みです。

第2位は「江別市の顔づくり事業」です。
野幌駅周辺の再開発事業…約380億円、鉄道高架2.4km、区画整理事業10.6ha、街路事業6本
地方の街で鉄道を連続立体交差化したい市町村に、先例として注目されています。

第3位は「江別河川防災ステーション」。
水防資機材の備蓄、水防活動の拠点基地としての本来の役割のほか、歴史を伝える学習施設としての役割、特産品などを販売する観光協会の売店としての役割をあわせもっている複合性が注目されているのかもしれません。

第4位は、江別市の「協働のまちづくり」「自治基本条例」に関することです。
市民活動センターあい(えべつ協働ネットワーク)、協働のまちづくり活動支援事業(市民活動団体への補助)

第5位は「行政改革・行政評価」。
江別市は行政評価の分野で進んでいるといわれています。

第6位は、2013年3月に制定された「議会基本条例」

第7位は「防災」、災害図上訓練「DIG」=Disaster(災害)、Imagination(想像力)、Game(ゲーム)
警察、自衛隊、ガス・電気会社とも協力し、市職員80人に対する大規模なDIGが年1回行われます。

第8位は「環境クリーンセンター」と「メガソーラー」
ごみを処理する環境クリーンセンターでは平成14年にキルン式ガス化溶解炉(高温で蒸し焼きにしてガス化し、そのガスを燃やす)を導入。
敷地内にはメガソーラー発電所があります。

第9位は「フード特区」
平成23年に国が定めた、北海道フード・コンプレッククス国際総合特区に江別市が含まれている。
北海道情報大学で行われている「食の臨床試験ボランティア」に市民が参加。

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岡英彦のガバナンス江別 No17

17回目のテーマは「なぜ地方議会議員の不祥事が頻発するのか?」

ここ最近の地方議会がひどい。議員のレベルが低すぎる。

6月…東京都議会「セクハラ野次」
7月…兵庫県議会議員「号泣記者会見」、神奈川県議会議員・脱法ドラック所持で逮捕。青森県平川市議会・議員20人中15人が市長選を巡る現金買収で逮捕、北海道議会議員・国際線機内で暴言。

その他全国でさまざま容疑で逮捕されている市議会議員が続出。
酒気帯び運転、わいせつ動画投稿、覚せい剤使用、万引き…など

問題は、一般社会との乖離が大きいこと?
年齢・性別・職業といった点で一般社会のような多様性がない。
60代が多く、女性が少ない。
また、地方議会は専業議員が多い。
市民の目が届きづらい。

議員は支持者以外の一般市民との接点が少ない。

今回話題になったのは、テレビとして面白い素材だったから。
政務活動費の問題などを細かく追及して、改善されるまでチェックするマスコミはほとんどない。

また、市民の無関心、「誰がやっても同じ」が、市民に無関心な議員を生んでいる。

「誰に投票していいかわからない」
投票のための判断材料が得づらい、大都市だと候補者が多く、ますます選べない。
 ↓
選挙制度上の問題?

総務省の「地方議会のあり方に関する研究会」や、大学研究者や地方議会関係関係者で構成される「自治体議会改革フォーラム」が発行している「議会改革白書」でも、地方議会の問題が取り上げられている。

普通の会社員が、兼業で議員になれるような制度設計

議会が市民に身近になるような改革
→江別の市議会でも11月に議会報告会を初めて開催する。

議会の役割は何なのか?
今の仕組みの上だと、国や都道府県の権限と市町村の権限が複雑。
自分たちの選択の結果が見えにくい。

民主主義社会の一員としての教育
→中学・高校にこそ民主主義について考えるような教育が必要なのでは?

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